松本あり(出雲草)さんが芸術創造賞受賞 - 正絃社

松本あり(出雲草)さんが芸術創造賞受賞

以前に本ホームページでご紹介した、「語り舞」の松本あり(舞踊の名取名・出雲草)さんが、名古屋市文化振興事業団より「芸術創造賞」を受賞されました。 
公演に出演させていただいた嬉しいご縁とともに、受賞をお祝い申し上げます。

 

(受賞紹介文) 

地唄舞にパントマイムを融合させた新境地の芸でも認められている地唄舞舞踊家・出雲蓉氏のもと、地唄舞の研鑽を積み重ね、「語り舞」という新しい舞台芸術を創造した。師の影響を受け出雲草氏は、独自の表現を考案し、語りに地唄舞の要素を取り入れた一人舞台の「語り舞」を創り出した。日本人が常々大切にすべき「日本語の美しさ」と日本舞踊で培われる「日本人の所作の美しさ」を併せ求めて一人で演じられる舞台芸術である。 
一九九八年旗揚げした「第1回語り舞ライブ」以来、脚本を手掛けた岡本一彦氏の演出により、日本最古の物語「源氏物語」に描かれる女性たちをテーマとして、「朧月夜」「明石の君」「末摘花」「夕顔」「葵上」などの上演を継続している。昨年10月の第7回ライブは、源氏女人抄集大成として、一挙3作品を上演する熱の入った舞台となり、多くの感動を呼び起こした。「語り舞」の立ち上げより15年、日本伝統文化の継承において、独自の表現に挑戦し続けている。 

(受賞お祝い食事会にて) 

松本さんの地元でのお祝いの会に、某有名会社名誉顧問のN氏がご夫妻でご来席されました。卒寿を迎えられるご高齢でありながら、矍鑠としたお姿で、話されました。 
「私は三カンを大切にしております。 
何事にも関心を持ち、感動し、感謝の心を忘れないこと。」 
「そして、今日がまた新しいスタートであり、どんなことを今までにやっていたとしても、また新しいことを学ぶ気持ちを持つこと。もうひとつ、よき人との出会い、よき友を持つことは人生の宝と思っております。」 
僅かなN氏のお話でしたが、お言葉は長く心に残るものでした。松本ありさんとのご縁で、このような素晴らしい言葉に出会うことができ、感謝のひとときでした。

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