正絃社創立四十五周年を迎えて - 正絃社

鷲津紀子

正絃社四十五周年を振り返り

鷲津 紀子
鷲津 紀子

正峰と鷲津紀子
正峰と鷲津紀子

ついこの間、正絃社三十周年を終えたと思っておりましたのに、早や、今年は四十五周年を迎えることになり、本当に月日の流れは速いものと驚いております。
私は、正絃社の前身・野村箏曲教室という頃から在籍しておりますので、半世紀以上に及ぶ関わりには感無量。過ぎ去ってみれば、人生の殆んどを、正絃社と共に歩んできたのですから。
若き日より、恩師野村正峰・秀子両先生の素晴らしいお人柄に接し、ご指導を受けてまいりました。正峰先生の作曲が、全国で引っ張りだことなってか らは、各地の新作講習会へのお供の懐かしい思い出も多くございます。正峰先生の作品を弾かせていただいたことは、私の誇りでもございます。不出来な私をよ く引っ張ってきてくださったものと唯々、感謝しております。
とりわけその内でも、幹部会会長という重責を、永年、務めさせていただきました。

幹部会の講習会でのご指導は、日ごろのレッスンでは習い得ない高いレベルを目標にして、受講者側も切磋琢磨し、お互いによく勉強したものでした。長い歴史 のある箏曲を、あらゆる角度の視点から見つめ、現代曲から古典へと回帰し、ただ楽器を弾くだけに止まらず、理論的にも、文学的背景にも触れ、日本の伝統音 楽の奥深さを感じました。
私の母が、生前よく言っておりました。
「正峰先生の素晴らしい笑顔。見目麗しく才長けてとは、秀子先生のことだね。そのお人のお子様達だから、優生学からしても素晴らしいお子さんたちだね。」って。
その通り! 現在(いま)、正絃社には素晴らしい三姉妹が開花しています。
生きていてよかった!
正絃社にいてよかった!
正峰先生はじめ、先生方のご健康とご活躍をお祈りいたしております。

(正絃社参与)

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