*新刊紹介 創作・邦楽組曲「近江羽衣抄」より 「天女の舞」  - 正絃社

*新刊紹介 創作・邦楽組曲「近江羽衣抄」より 「天女の舞」 

創作・邦楽組曲「近江羽衣抄」より

「天女の舞」  

 作詞 前原 和比古 

 作曲 野村 祐子

 

邦楽と舞踊による組曲「近江羽衣抄」は、滋賀県・公益財団法人滋賀県文化振興事業団の主催による「長栄座」事業のために作曲し、平成26年11月9日、滋賀県立文化産業交流会館イベントホール内特設舞台にて初演した作品です。滋賀県に伝えられる民話を、歌と箏・十七絃、地歌三絃、尺八、語りによる組曲に構成し、舞踊で彩る舞台演出で公演されました。

「天女の舞」は、この組曲の中で、羽衣を手にして喜んで空へ昇る天女の舞を表現した合奏曲です。(2014年6月作曲)

 

(歌詞)

乙女は羽衣着なしつつ

 波の鼓や打ち合わす

箏弾く調べの手を尽くし

虚空遥かに響くなり

いざや帰らんさらばやと

枝垂り柳乙女の姿     

蔭を巡りて舞の曲

巡り巡りて舞の空

 

(羽衣伝説のあらすじ)      

『天女が湖のほとりの柳の枝に羽衣をかけ、舞い遊んでいると、漁師が羽衣を隠してしまった。天に帰れなくなった天女は、泣く泣く漁師と夫婦になり、地上で暮らして子どもが生まれた。天女は、子守唄から羽衣を見つけ出し、天へ帰っていった。』

 

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