大盛り上がりの東北夏季合宿研修会~うたまくら319号より - 正絃社

大盛り上がりの東北夏季合宿研修会~うたまくら319号より

大盛り上がりの東北夏季合宿研修会         佐藤智美 

東北も蒸し暑くなってきた7月22~23日、宮城県栗駒市「エポカ21」にて東北夏季合宿研修会が行われました。お箏を始めて四年目の私は、昨年は参加できず、1年ぶりの合宿参加で、家元はじめ3人の先生方にお会いできるのも楽しみのひとつでした。

319 24
・お揃いのコーディネイトも楽しませてくれる哲子先生と倫子先生

最近少しずつ三絃のお稽古を始めたこともあり、挑戦の気持ちも込めて、今回の講習では、三絃とお箏の時間をバランス良くチョイス!
1日目の三絃の基礎では、初めて三絃の組み立てを間近で拝見できる幸運に恵まれました。
受講者の皆さんで哲子先生を囲み、楽器取り扱いの注意など、組み立て方を興味深くお聞きしました。
分解されている時には、これが本当に楽器になるのか、と不思議でしたが、パーツ一つ一つの緻密な計算で、楽器が完成することに感銘を受けました。三絃は最近購入したばかりで、怖くて自分で分解したことはありませんが、どんな仕組みでできているのかを理解することが、演奏にも活かされていくのだろうと思いました。

319 26  分解された三絃


さて、準備ができたところで「八段の調べ」を数小節ずつ練習。「八段の調べ」の三絃は聞いたこともなかったのですが、哲子先生が弾かれると、とても素敵な音色で、難しいのですが、ぜひ、弾いてみたい楽曲です。

319 25   

 「八段」の難しさに呆然とする皆さん


箏で参加の「縁」では、受講者の中でも手付きが覚束ない私に祐子先生が目敏く、早弾きの奏法をその場で教えてくださり、間近で弾かれたりと、大変貴重で興奮のひととき。演奏を目の前にして、祐子先生の音色の美しさに心を奪われました。
CDで聴いていたのとほぼ同じ速度での合奏には、まだまだ技術不足だったかもしれませんが、合宿に備えて毎日聴き、好きになった曲でしたので、本当に楽しく合奏できました。

319 27
・「縁」大合奏

319 28
・大勢の尺八の先生方も合奏参加

 

夜の宴会の思い出は、何と言っても祐子先生とともに名古屋から来仙の野崎緑先生、お二人での「兎と亀」三絃合奏。
今回のために準備された「兎」と「亀」の被り物と「成り切り演奏」に、皆さんの「笑顔」と「笑い」が宴会場に溢れました。

319 29

・祐子先生、野崎緑先生の「兎と亀」

319 30

・哲子先生率いる三絃ビートルズ

319 31

・盛り上がる宴会

 

「掛け声」や「合いの手」も入り、大変な盛り上がりの興奮冷めやらぬ中、何と次の日の「兎と亀」の研修にお誘いを受け、その場で参加を決めました。
翌日、「兎と亀」の研修では、祐子先生をはじめ、参加者の皆さんに三絃の構えから教えていただきました。皆さんの時間を使ってしまい、大変恐縮ながら、とてもありがたい思いでした。練習を積んで、早く皆さんのように優雅に楽しんで弾けるようになりたいです。
今回の合宿で、心温かい皆さんに囲まれて、早く皆さんのように上達したいという思いが強くなりました。小林先生のもと、練習に励み、また少し成長した姿を見ていただけるように精進いたします。 
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
(小林幸子門下・仙台市)

319 32

片付けが終わりエポカ21の前で 

このページのTOPへ