「また来たくなる行事」を目指して ~うたまくら324号より - 正絃社

「また来たくなる行事」を目指して ~うたまくら324号より

「また来たくなる行事」を目指して        野崎 緑

 新年おめでとうございます。
 野村正峰先生生誕90周年記念コンサートが名古屋市民芸術祭賞を受賞する喜びで幕開けとなった昨平成30年、振り返ってみますと、あっという間の一年、同時にとても充実した一年でもありました。

0201
名古屋市民芸術祭授賞式


 正絃社の本部地域では、刈谷総合文化センターでのチャレンジコンサートや、蒲郡温泉「ホテル竹島」での幹部会合宿で、じっくり~たっぷり~古典と家元作品を勉強し、遊びにも興じました。
 秋には、本部幹部会の合同部会(幹部会では大師範・師範・准師範・助教それぞれ個別の部会で研修を行っているのですが、近年は職格を越えた親睦も兼ねて、各職格合同で研修を行っています)に、祐子先生、倫子先生をお迎えし、楽しく熱のこもったご指導を受けました。
 また、正絃社会員が対外的に参加する大きなイベントとしては、東京での(公社)日本三曲協会定期公演「秋季三曲名流演奏会」、大分県での国民文化祭「邦楽の祭典」、大阪での「関西邦楽作曲家協会作品発表会」などの行事があり、私も大分県国民文化祭、関西作曲家協会演奏会に馳せ参じて名誉ある出演を果たしました。

0202
日本三曲協会名流演奏会「夏草の賦」

0203

関西作曲家協会作品演奏会にて「ふるさとの風」


 近年の行事では、関東や東北各地の会員が本部行事に参加されたり、反対に本部から各地の合宿に参加するなど、交流が盛んになっています。
 私が参加した大分県国民文化祭では、関東、本部の会員に九州の会員が加わり日本列島を縦断するような出演者になりました。日本三曲演奏会でも同様に東北、関東からの出演のため、会員が全員揃う合奏練習は前日のみだったそうですが、大分でも東京でも、ぴたりと息のあった合奏が圧巻!との好評を得ました。

(なお、今年の国民文化祭は新潟県とのことです。参加ご希望の方は正絃社事務局まで)

0204  国民文化祭・別府公会堂にて


 このように幹部会員が本部から支部へ、支部から本部へと地域を越えて、行事への参加者が増えつつあり、箏を通じての交流の輪が広がりたいへん嬉しいことです。多くの幹部会員の皆様のご参加、ご協力に感謝申し上げますとともに、一般の会員の皆様には、早く上達して幹部会員の仲間入りをしていただきたいと願っています。
 なお、ご参加の皆様は遊びにも上手で、お楽しみの時間も盛り込んだ旅行のよう…、これがまた視野と友人の輪を広げる要素となっていることは重要な事実です(笑)

 

 0205 楽しい別府観光

 

 そして本年度は、4月20、21日(土、日)、日本特殊陶業市民会館ビレッジホールで行われる「正絃社 春の公演」があります。
 名古屋市民に長らく愛されてきた市民会館も老朽化が進んでおり、次回の「春の公演」には建替えの予定とのことですので、今回の開催が現在の市民会館最後の「春の公演」。舞台の「表」も「裏」もチームワークで頑張りましょう!

 「春の公演」の次に幹部会では、6月29日(土)に久しぶりのバスツアーを企画しています。【野村正峰作品と琴糸のルーツ《湖北》を訪ねて】と題した1日観光バスツアーです。
 お蚕さんから琴糸ができる行程の実演、絹糸工場見学、野村正峰作曲「観音の里」「古戦場を彷徨いて」などの作曲に纏わる湖北地方の古刹名跡を訪ねて、グルメも探訪、美味しい食事を楽しむツアーです。

 

秋の計画には【尺八合奏会】
 9月頃の予定ですが、尺八を入れたフルパートの合奏を楽しみましょう。尺八のメロディが生かされた作曲なのに、普段は箏のみの合奏で満足している曲が多いのも現実です。合奏してみたかったあんな曲、こんな曲、合奏曲、独奏曲、新曲ももちろん、思い切って古典にも挑戦するのも、こんな機会だからこそできます。演奏にちょっと不安というかたは見学も歓迎です。

0206

0207
幹部会関東・東北支部での尺八との合奏


 幹部会では、皆様のご意見ご希望も募集中です。こんなことやってみたい、参加してみたいというご要望をご遠慮なくお知らせください。正絃社会員の皆さまが、楽しみながらステップアップされることを願って、いろいろ計画して参ります。
「また来たくなる行事を目指して!」
を合言葉に、幹部会役員一同、一丸となって努めてまいります。奮ってのご参加、お待ちしております!    

(正絃社幹部会会長)

このページのTOPへ