お便り特集・コロナウイルスのなかで その二 - 正絃社

お便り特集・コロナウイルスのなかで その二

お便り特集・コロナウイルスのなかで その二

『すっかりご無沙汰しています』

 コロナ禍にあっても、定期的な動画配信ありがとうございました。
 第1波は「収束」したものの、「終息」とはならず、第2波に備えを…、とのこと。人々にとって潤いとなる文化活動がトンネルの中にいるようで、どうなっていくのか不安でなりません。
 今年の全国高等学校総合文化祭もビデオ送付審査とか、練習もままならない出演校の皆さんのことを思うと心が痛みます。
 3か月にわたる外出自粛生活で、家の中の気がかりなことをひとつずつ手掛けましたが、未だに捗っていません……が、この間にスマホによる動画配信を、Chromecastを利用し、テレビで視聴したり、パソコンでUnextの無料配信期間に、何本かの映画を観ることができました。
 源氏物語、古都、春琴抄…、日本文化を感じる作品でした。
 自宅で好きな時に観られる手軽さは、映画館に行く以上に至福の時間となりました。多くの方が利用していると知り、納得した次第です。  
 音だけを楽しむ時は、音質音量とも優れたワイヤレススピーカーを愛用、我が家のBOSEのスピーカーは出番なし。
 コロナ予防と熱中症対策をしての外出は、不安が募るこの頃です。先日、久々に名古屋まで出かけ、マスクの辛さを痛感しながら帰宅しました。いつものお仲間からお稽古のお誘いを受けましたが、諸事情も考慮に入れ、しばらくの間お休みとさせていただきたく、お許しください。(愛知県・O)

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『見えない戦い』

 世界中をゆるがす恐ろしいウイルス!
 まさかこんな事が起ころうとは全く想像もできませんでした。普通に生活できることがあたり前のように思っていましたが、このコロナの騒動であまりにも色々な影響が大きく、どうなるのだろうと心配と不安が尽きません。
 そんな中で祐子先生、倫子先生、峰山先生、哲子先生や会員の皆さんの合奏、リモートお稽古を配信してくださって、しかも仮装したり、楽しい写真だったり、正絃社ならではの気配りが素晴らしく、皆様の優しい気持ちが伝わってきて、感謝、感謝でいっぱいになりました。

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「日本の四季」

 岩手は今のところ何とかゼロをキープしていますが、巷ではいろいろな噂が飛び交っています(笑)面積も広いし、密は無いし、よっぽどの田舎か?と、思われているんじゃない・・・?とか。
解除になった今は、逆に県外からの出張者は、ゼロの岩手に行くのはプレッシャーがある・・・、とのこと。
やはり、感染対策は真面目に取り組んでいるからかな?とも思いますが、第2波、第3波が怖いですね。
 今年は夏祭り、演奏会、ライブ等は、全て中止になりました。毎日の感染者数を見ては、心苦しくなります。まだまだ油断できないし、いつまでも見えない戦が続くのか不安はありますが、一日も早く皆様と笑顔で会える日を願っております。 (岩手県・北上市 佐々木きわ子)

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『コロナの買い物』

 新型コロナウイルスによる外出自粛中のある日、スーパーへ買い物に行った時のことです。
何処のスーパーも中は「3密」状態 で、時間をずらしても、それは変わりませんでした。そこで回数を減らして、一週間分位の買い物をする事にしました。
 ショッピングかごの中は、そこそこ一杯になりました。
 レジも済ませ袋に詰め変えていましたら「ポンポン」と肩を叩かれ、
「あなたはテレビを見ていないの?」
と言われ、
「何の事ですか?」と尋ねると、
「あなたみたいな買い方をするから品物が無くなるのよ」と言われた。私は、
「これは我が家の4~5日分の食材で、買占めしてる訳でもないのに、おっしゃっている意味が理解出来ません!」
と反論しましたが、聞く耳持たず、まだ何か怒ってみえました。もう相手にしませんでしたが、 箱買している訳でもなく、カート2段のかごで 一杯買っている人もいるのに、普通の買い物だけでなぜ私なの???
 私の買った物でスーパーの商品が無くなる?(笑)
 本当にお節介な方に腹立たしいですが、これもコロナ余波でしょうか。
 今も、納得できませんが、やはり感染が怖いので、誤解を受けない様に3日分位にしていますが、誰かに見られていないか気になります。
 すっかり「買い物恐怖症」になってしまいました。コロナ自粛中、身に降りかかった出来事でした。(愛知県・伊藤洋子)

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『コロナ・ショック』

 私も随分長く生きていますが、こんな事態は初めての体験です。
百年に一度の世界的大惨事。自粛が始まった頃には全く先が見えず不安ばかり。
「自分がコロナかも」
と考えて行動するようにとマスコミが伝えています。そう考えると
「うつしてはいけない」
と、大切な方々とは会えなくなりました。新栄教室でのお稽古や我が教室も自粛でお休みにしました。イベントも次から次へと延期となり、リハーサルもキャンセル。予定表は真っ白。私の巣ごもり生活のスタートです。気持ちはどんより。
 そんな時、本部から毎週送信されて来る合奏用の演奏が楽しみになり、我が社中の連絡用ラインに転送。門下生から「ありがとう」や「合奏できましたー」等の返信が、またまた私の心の支えとなりました。

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「月に寄せる日本のうた」

 我が家では、家のテレビにユーチューブが映るようになったので、本部からの演奏やその他様々なジャンルの動画を観ました。
そんな中、盲目のピアニスト辻井伸行さんが2歳3か月の時に「おもちゃのチャチャチャ」を楽しそうに、卓上ピアノで和音も加えて両手で演奏をしている姿に感動! 毎夜、彼の成長ぶりと演奏の素晴らしさに釘付け! 《大きなハンディを乗り越え努力した天才》の世界での活躍の記録を毎晩のように鑑賞できたことは、巣ごもり生活での思わぬ収穫でした。
 また、困難を乗り切るには家族の結束が大切と再認識。自粛が解除となり、新たな目標ができ、皆さんと会えるようになったら、気持ちも前向きになり、【脅えてばかりでは何も始まらない、できることから少しずつ行動しよう】
と、考える今日この頃です。 (正絃社幹部会長・野崎緑)

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『緊急事態宣言発令期間』

 皆さん、この期間はどのように過ごされていましたか?
フルタイムで働いている私は、4月15日から5月15日まで在宅勤務を行っておりました。
在宅勤務と言っても、パソコンは持ち帰れるけど、インターネットやメールもできない、できるのは文書作成のみの苦しい日々でした。
 我が家は、皆、夜が遅く、買い物もほとんど毎日のようにでかけていたので、ことごとくスーパー等が自粛によりお休みになったり、営業時間が早くなってしまって、軌道修正するのに大変でした。
その中でも一番の癒しは、本部の先生方が発信してくださる様々な曲を聴くことでした。(仕事がおろそかになったことは言うまでもありません・・・(^▽^;)
 最近、やっと緊急事態宣言が解除されましたが、東京都などはまだまだ感染者が後を絶ちませんね・・・。
一日も早くマスクを外して何処へでも行ける日が来ることを願わずにはいられません。
愛知県はほとんど終息されたように感じますが、完全に終息されるまで、『マスク・手洗い・ソーシャルディスタンス』を守ってがんばりましょう!!          (匿名幹事)

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『言葉チョイス』

 コロナという言葉に振り回された数か月がすぎました。
初めの頃は、少しでも情報を得る為に、朝からずっとコロナの番組を見ていましたが、そのうちに追いつめられるような気がしたり、誤報が多々ある疑いを感じ、このままではいけないと、見るのをやめました。丁度『コロナ鬱』という言葉も聞かれるようになった頃で、不安を感じていた方が多いのではないでしょうか。
 それ以後、情報は新聞で得て、テレビはひたすらお笑いやドラマを見てすごしました。そんな中思ったのは、人は言葉一つで憂鬱になったり、心強く思えたりするということ、つまり「病は気から」の理論です。また、別の言い方をすると、簡単に人の脳は騙されるという事を実感しておりました。
 脳を騙す一例として、ちょっと試してほしい事があります。立って前屈をしてみて下さい。私は体が硬いので、当然床に手はつきません。次に、
「よ~し、背中の皮を伸ばしてみよう」
と言って背中を意識して前屈してみて下さい。今度は前より深く曲がるのです。姿勢は同じことをしているのに、言葉一つでより良い結果が生み出せます。
 別の例として、数年前のことですが、八十歳の父が一人で名古屋から東京まで、親戚の葬儀に行くと言い出しました。母は心配し「お姉ちゃんについていってもらいなさい」と助言をしました。お姉ちゃんというのは私です。
しかし、父は大丈夫だと譲りません。
母は「もし倒れたらどうするの。だれが救急車よんでくれるの。東京の親せきに迷惑はかけられないよ」と、思いつく限りの心配事を訴えたようですが、結局一人で行ってきました。
 後日、母が私に嘆くので、
「そういう時は言い方をかえると良かったのにね。」と言ってみました。
「お姉ちゃんが東京行きたいって。お父さんは詳しいんだから連れてってあげたら喜ぶよ。」
と言えば、きっと、
「そうか。仕方ないな。俺が連れていってやるか」と。
むしろご機嫌に受け入れ、めでたしめでたしだったのです。おそらく気前よくおごってくれたり、孫にお土産買ってくれたでしょうね。
その方法を母に告げると、
「どうせ私は、あなたみたいに頭が回りませんよ」と、今度はこっちが臍をまげました。言葉は本当に難しいものです。
 コロナ自粛期間も、そんなこんなでなるべく明るくすごそうとしていました。
 そんなある日、芸能人がリモートで一斉に,「愛は勝つ」を演奏していました。もちろん「信じることさ、必ず最後に愛は勝つ」というサビの部分は励ましになります。でも、私が思わずテレビの方を振り向いたのは別の言葉です。
一番初めの【心配ないからね】
それを聞いた時、私はこの言葉を待っていたのかもしれないと思い、ジーンとしてきました。
 得体の知れないコロナに、人はどうしていいかわからず、ましてや無責任に大丈夫とか安心とか、言えなかったですよね。目に見えない物に不安を感じ、いつまで続くか先も見えなくて…。
そんな折の【心配ないからね】に,少しほっとしました。誰でもいいから、誰かにそう言って欲しかったのだと気づきました。
 日々の感染者数に一喜一憂していますが、早くワクチンや効果のある薬がみつかり、「かかっても、もう心配無いからね」と励ましあえるといいですね。      (幹部会幹事B)

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