幹部会便り ~うたまくら336号より  - 正絃社

幹部会便り ~うたまくら336号より

* 幹部会便り *

新年を迎えて    野崎 緑

明けましておめでとうございます。

 コロナ禍2年目の新年となりました。
 2022年の新年会をどうするか? またしても、本部・関東支部・東北支部の役員でリモート会議を実行しました。会員の皆さまの安全を考えると、飲食有りの懇親会は、まだ、時期尚早。皆さまとの間を繋ぐツールとして、もう一度、DVDを活用し、全会員へのプレゼントとしましょう! と、意見がまとまりました。
 家元ファミリーに、幹部会からDVD制作をお願いしましたところ、
「またDVDか~」
と、マンネリにならないようにと工夫して下さいました。勉強になり、皆さまの思い出を懐かしみ、元気が出る内容で、見応え、聴き応えがあります。
 正絃社幹部会員の皆さまに、新年DVDを楽しんでいただき、お稽古への意欲を。

幹部会新年会はDVDにて
 昨年に続き今年も、恒例の幹部会新年会(本部・関東・東北)をコロナ感染防止対策のため誠に残念ですが中止とし、前述のように「新年会DVD」を全幹部会員にプレゼントいたします。新年のご挨拶、演奏会、合宿など懐かしい思い出のひとこまを野村正峰・祐子作品とともにご鑑賞くださいませ。
 来年こそは、皆さまに直にお目にかかって新年のご挨拶ができますよう祈っております。

~なんてったって邦楽~
 シルクロードをさかのぼる 和楽器のルーツ

 日 時 令和4年7月3日(日)午後を予定
 会 場 東桜会館(名古屋市東区)
 講 師 釣谷真弓先生

 一昨年の中止に続き、昨年も中止。今年こそは、と3年越しの開催を目指して準備中です。
 釣谷先生が世界中から集められた珍しい楽器コレクションの体験もあります。著書による事前学習もお勧めです。ぜひ、お楽しみに!

【釣谷真弓先生プロフィール】
 邦楽家・生田流箏曲家。金沢市出身。東京女子大学卒業。演奏活動とともに、日本音楽史、民族音楽を研究。NHK邦楽技能者育成会首席卒業。国内、海外で演奏。各種講座、音楽学校(日本音楽学校、くらしき作陽大学、国士館大学等)で講師を務める。さまざまな民族楽器を使用してのユニークな講義には定評がある。
 著書に『おもしろ日本音楽史』『おもしろ日本音楽の楽しみ方』『おもしろ日本音アジア』『音の歳時記』『八橋検校十三の謎』など。
(公財)正派邦楽会大師範、東洋音楽学会会員、生涯学習音楽指導員(B級認定)

幹部会関東支部 合奏研修会

 日 時 令和4年4月2日(日)
 会 場 品川健康センターホール
 講 師 野村ファミリー(予定)
 研修曲 「春の歳時記」ほか検討中

 コロナ防止対策のため広い会場で、ソーシャルディスタンスを守り、のびのびと合奏を楽しみましょう。
 多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 

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幹部会関東支部

コロナ禍のなかでの合奏研修会    後 藤 亜 也

 幹部会関東支部では穏やかな秋晴れのもと、10月31日(日)に哲子先生と峰山先生を講師にお迎えし、利便性のよい品川健康センター7Fホールで秋の研修会を行いました。
 幸いにも緊急事態宣言は解除されましたが、感染防止対策を徹底、窓を全開し、晴れやかな気分で臨みました。

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 コロナウィルス発生後は新年会、合宿、演奏会など多くのイベントが中止。この研修会の開催も心配でしたが、事態が収束しており、一週間前の「日本三曲秋季名流演奏会」の余韻もあることか、予想以上の参加を得て、また、峰山先生の人気のおかげで関東尺八倶楽部にも新たな参加があり、賑やかな合奏になりました。
 研修曲は、「編曲長唄老松」、「日本名歌集第1編」、「千樹万葉」、「古城の旅人」の4曲。いつもですと、この中から3曲を選んで頂くのですが、今回は人数分の楽器が用意でき、全員が全曲の合奏に参加。途中の休憩では、
「久々の合奏練習で体力と気力を使い果たしたわ!」と楽しそうな様子。
 また、哲子先生のご提案で、十七絃と箏を向い合わせの配置にして、リズムや間合い、お互いの旋律を意識して呼吸を合わせる合奏に重点をおきました。とはいえ、なかなか思うようにいかないのが現実です。
「古城の旅人」の第三楽章「城燃ゆ」の冒頭では第二箏、十七絃、尺八の間合いが合わず・・・(涙) 峰山先生のきめ細かなご指導にもタイムアップ、不穏な緊張感が・・・。しかし、このおかげで気がついたのは『合奏の難しさ』。今後の練習課題ができました。何と言っても大合奏は、華やかで和楽器の奏でる音色に心癒されました。
 コロナ禍のため午後からの短時間の開催で、以前のようなお昼の団らんタイムがない代わり、醍醐味のある合奏で親睦が深まったように思います。そして準備から片付けまで、皆さまのご協力でスムーズに、充実した研修会を終えることができました。哲子先生、峰山先生、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
 次回は4月、「春の研修会」にて皆様のご参加をお待ちしております。
 

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正絃社幹部会本部

合奏研修会を楽しみました    堀 内 節 子

 やっとかめ(名古屋弁でお久しぶりの意)の講習会「合奏を楽しむ会」、さる10月17日(日)、満を持しての幹部会講習会が長円寺会館ホールで開催されました。
 さまざまな行事が延期、中止を余儀なくされたこの2年余り、すっかり自粛生活に慣れて鈍った身体と精神を奮い立たせての参加!
 午前、午後の2部制、定員も各20名というコロナ禍での少人数制ながら、東海三県はもとより大阪、奈良からの参加の方々もおられ、秀子先生にもお目にかかり、本当に『やっとかめだなも』でした。

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楽しく合奏する皆さん

 合奏曲は、新刊の箏曲小曲集№11~№13から8曲が選ばれ、「打ち上げ花火」残酷な天使のテーゼ」「パプリカ」「紅蓮華」「Lemon」「マリーゴールド」「馬と鹿」「炎」、以上が倫子先生の編曲。倫子先生指導のもと、一発合奏はスピード感ありで、やはりじっくりレッスンしないとな!と感じ入りました。
 そして「秋の歳時記」は、ご存じ正峰先生作曲春夏秋冬の『歳時記』シリーズの一曲。私の手元にある楽譜は、すべて初版本です。
「春の歳時記」昭和56年6月初版
「秋の歳時記」昭和59年5月初版
「夏の歳時記」平成4年1月初版
「冬の歳時記」平成11年2月初版
こちらは、二代家元祐子先生の指導です。
 祐子先生曰く、
「チューナーのお陰で、各自が調絃を短時間で正確に出来るようになり、レッスンの時間が多く取れるので助かります。」
 合奏会は、琴20面、十七絃3面、三絃4丁、尺八、とそのまま舞台に上がれそうな雰囲気で講習開始、時間の制約のある中、2回の通し合奏で終わりました。きっと、細かい解説や演奏方法など注意も言い切れないほどあったと思いますが、時間的な余裕もなく、やはり各自でじっくりするお稽古につきると思いました。
 最後になりましたが、講師の先生方、尺八の峰山先生、幹人先生、本当にありがとうございました。役員の皆さまお疲れ様でした!

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