各地の活躍 ~うたまくら346号より
各地の活躍 *写真はクリックで拡大
令和6年度公益社団法人 日本三曲協会定期公演
春季三曲名流演奏会
GW始まりの4月27日、小雨交じりの曇天の中、ビジネスの中心地・霞が関にそびえたつイイノホールにては「令和6年度公益社団法人日本三曲協会定期公演 春季三曲名流演奏会」が開催されました。
昨年までの開催会場、国立劇場が昨秋の同会秋季演奏会の後に閉館となりましたので、新天地ともいうべきイイノホールでの初めての演奏会です。
前日の練習会場で各地からの出演者が初めて全員揃い、並び順など確認しながら合奏練習をしました。これまで各地でそれぞれ練習した成果が実を結ぶ合奏に充実感がありました。
尺八メンバーにはお馴染みの関東尺八倶楽部の曽我哲山、西海谷梦山、秦瓢山、新海游山各先生に、今回のニューフェース稲津英威山先生は都山流関東支部長。このメンバーを牽引するのはもちろん最強のエース・野村峰山先生です。
入念な前日リハーサル
野村正峰先生作曲「美吉野」は、何度合奏しても弾き飽きない、聴き飽きない心に響く名曲です。出演時間の制限があるため、曲の一部をカットしていますが、普段は尺八パートとの合奏はなかなかできませんので、本番前の充実した練習は楽しい時間でした。
練習後、関東圏の出演者の皆さんは翌日に備えてそれぞれ引き揚げ、上京組は懇親の場で気勢を上げて解散しました。
当日の出演は8番目、およそ午後1時ころですので、調弦など準備にあたるメンバーは早めの集合、落ち着いて出番に備える出演者は遅めの集合で楽屋の混雑を避けます。出演曲の多い演奏会なので、楽屋も他の社中との入れ替えがあり、演奏後には素早く退出できるよう荷物の整理にも気配り。楽器店さんたちの手際よい協力で楽器も間違いなく運び込まれ、皆、慌ただしい中でも安心して出演時間を待つことができました。思い出ショット撮影にも余裕が持てました。
いろいろな思い出ショット写真
イイノホールは洋楽系のコンサートも多く、響きがよいと定評のある舞台です。初めての舞台、短い転換時間で素早く並びを確認し、幕が開き緊張の中で十七絃のソロ。その音色は舞台の中にも客席にもしっかりと響いて、「美吉野」の合奏の美しさを再確認する演奏でした。
全員集合
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
大盛況の作曲者による作品講習会
6月16日(日)、都山流大阪府支部主催により大阪市の玉水記念館大ホール行われた講習会では一二〇名の受講者で大盛況。
尺八の講師は野村峰山、絃方に野村祐子、野村倫子、野村幹人ほか5名により「令和福寿楽」「七福神宝船」の講習と「編曲長唄元禄花見踊」「愛と祈りの調べ」の鑑賞が行われました。
講習会立て看板
講師紹介
会場いっぱいの受講者
後列中央・眞鍋晋山支部長
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
三河正絃社 おさらい会
同じく6月16日(日)、愛知県蒲郡市三谷温泉ひがきホテルにては、三河正絃社(岩瀬則子・直子社中)のおさらい会が行われ、日ごろの練習の成果が発表されました。
おさらい会プログラム
- 2024.08.02