お便りより ~うたまくら348号より - 正絃社

お便りより ~うたまくら348号より

お便りより

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・令和6年10月26日、奈良県三曲協会では第36回箏曲尺八定期演奏会をやまと郡山城ホール大ホールにて行われ21曲を上演。奈良正絃社(田中昌子社中)が「エジプトものがたり」を演奏。同協会は県域で多くの社中が加盟して交流を深めており、今回は天理高等学校求道部箏曲班、奈良女子大学箏曲部飛鳥会の出演によりいっそう華やかな開催となりました。

・令和6年しめくくりの12月15日、日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館ビレッジホール)で行われた《交流と学びの場》「日本の響き・大地の舞」~70団体の和太鼓・民謡・民舞の祭典~に佐藤美代子さん(長久手教室・伊佐治美和子門下・大師範)が出演。太鼓と箏の出演で舞台を盛り上げました。

・また同じく12月14・15日、名古屋能楽堂けい古室では、芸能集団創の会による「続平家物語公演小品集」~生の演奏と日本舞踊~が行われ、家元・岩瀬直子(知立教室・大師範)・野村云山が出演。平家物語を題材に「嵯峨の秋」「花二題」を舞踊とともに演奏。

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岐阜の活動   小 島 君 代 

 今年は発表会が重なり大変忙しい年になりました。その中の一つの舞台が、地元の公民館の文化祭です。11月3日、小学2年生から中学2年生のジュニア12人が「日本の四季」を着物姿で演奏しました。出演者全員にこちらで用意をした着物を着付けましたところ、子供たち、親御さん、たくさんのお客さんに喜んでいただき楽しい舞台になりました。
 文化祭は毎年、地区の小、中学校を含め公民館活動の一環として11月3日に開かれます。お箏クラブも校区の青少年会館で練習していますので毎年出演しています。

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公民館文化祭

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着物姿で記念写真


 そして今年は岐阜県にて国民文化祭が開催されましたので、岐阜県邦楽連盟ではサラマンカホールにて11月24日、「清流の国ぎふ」文化祭2024「深秋の響演」を開催、ゲストに野村峰山先生をお招きしました。
 峰山先生に入っていただいた岐阜正絃社「秋の歳時記」、各社中合同曲「山河緑照」(藤掛廣幸作曲)では尺八の音色がサラマンカホールに響き渡り、満席のお客様は聴き入って感動されていらっしゃいました。
 邦楽連盟各社中ジュニア合同演奏には「日本の四季」(野村祐子編曲)が演奏されました。

(岐阜市・七郷教室主宰・大師範)

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一年を振り返って  岡 田 泰 知 

 今年は初めて経験することがたくさんありました。
 4月、私は高校生になりました。私が通う高校には、珍しく日本音楽部があります。体験入部に行った際、
「好きに弾いていいよ」
と言われ、「箱根八里変奏曲」の出だしを弾き、即、入部が決まりました。週3回で楽しく弾いています。
 7月、正絃社幹部会東北支部の合宿に初めて参加しました。
 最初の合奏研修で倫子先生から「胡笳の歌」のご指導をいただきました。速い時の押し手の仕方や、トレモロでの強弱の仕方などを詳しく教えていただきました。次に幹人先生の「夜桜の下で」の講習の際には、思いがけず幹人先生と秦先生のミニコンサートを聴くことができて、感動しました。「富士之国」では、アルペジオのきれいな仕方や、割り爪の指の動きなどをご指導いただきました。難しかったです。最後の「縁」は大人数ということもあり、圧巻の合奏でした。合宿を通してもっと上達したいと思うようになりました。
 10月、部活の県大会がありました。「妖精」という曲に挑戦しました。練習を重ね、優秀賞をいただくことができました。
 11月上旬、「北上三曲演奏会」がありました。
 佐々木きわ子先生からは、
「仙台の幹部会から古川靖子さんと小野寺ルミさんに応援していただくことになりました。皆さん、頑張りましょう!」と聞いて、皆、盛り上がりました。
 1曲目に箏28名、尺八6名で「四季の日本古謡」を弾きました。私は初めて独奏を弾き、とても緊張し走ってしまいました。

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北上三曲演奏会

 2曲目に佐々木きわ子先生と、母と3人で「箱根八里変奏曲」を弾きました。終盤の速いところで、八の絃が切れてしまいました。まさか本番中に切れるとは思っていなかったため、とても驚きました。最後まで止まることなく弾ききりましたが、最後のお辞儀を忘れそうになりました。ちなみに「箱根八里変奏曲」で絃を切るのは3回目です。
 三曲目に「クリスマスソングメドレー」を弾きました。小学生は鈴を鳴らして、賑やかに楽しく演奏できました。反省点が多いですが、充実した一日となりました。

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右端・岡田泰知さん

 11月下旬、初めて一人で新幹線に乗り、仙台での祐子先生の個人レッスンを受けに行きました。曲は「流星」で、祐子先生から掛け押さえのコツや、ビブラートの仕方などを教えていただきとても勉強になりました。東北支部役員の皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。

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泰知さんと祐子先生


 今年は箏と向き合うことが多い一年となりました。これからも練習に励みたいと思います。

(北上市・佐々木きわ子門下)

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