七福神宝船 - 正絃社

七福神宝船

【2014年3月 作詞 舞林紋呂 作曲 野村祐子】

 神仏に幸福を願う慣わしは古くからありますが「七福神」の信仰が盛んになったのは江戸時代のようです。「七福神」の「七」は仏教経典にある「七難七福」に因むそうですが、もともと「八百万」の多くの神々が祀られていた日本では、地域によって七福神が異なります。
 この曲では、えびす、大黒天、弁才天、布袋、毘沙門天、福禄寿、寿老人の七福神とし、海に関係のある歌から「ソーラン節」「うみ」「金比羅舟々」の旋律を取り入れて作曲しました。七福神が宝船に乗り合わせて船出する目出度い歌で、皆様に福が訪れますよう願っています。

・えびす  「釣りして網せず」として暴利を貪らない商売の神(恵比寿、恵比須、恵美寿などとも)
・大黒天  丸い頭巾は謙虚の訓えとされ、打出の小槌と米俵で豊穣をあらわす豊作の神 
・弁才天  万物の源である水の美しい女神で琵琶を持つ、学芸、音楽の神
・布袋   中国唐代末期の僧で、大きな布袋を持ち満面のほほえみで煩悩をたつ福の神
・毘沙門天 智慧者を意味する仏法の守護神で、威厳に満ちた戦勝の神
・福禄寿  人命を司る南極星の化身とされ、顔が長く髯を生やした福、禄、寿の三徳の神
・寿老人  白髪で杖をつき、鹿を従える延命長寿の神

編成 箏・十七絃・三絃・尺八・歌

 

このページのTOPへ