万葉越中の春 - 正絃社

万葉越中の春

【1998年 野村正峰作曲】

万葉集最後の歌人、大伴家持は延暦4年(785)みちのくの多賀城国庁で没しています。

万葉集に残された溢れるような詩情のある歌は、彼の歌才の最も円熟した越中での青春期のもので、かえらぬ青春への讃歌として、また悲運の名家への挽歌として、大声をあげて唱和したい思いにかられます。

「朝床に 聞けば遥けし 射水川 朝漕ぎしつつ 唄う舟人」
「もののふの 八十をとめらが くみまがう 寺井の上の かたかごの花」
「立山の 雪し来らしも 延槻の 川の渡瀬 鐙 浸かすも」

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