【1967年 野村正峰作曲】
人生を長い旅路と考えると、そこには起伏果てしない多くの艱難辛苦が待ちうけています。この曲は、人生の旅路を三つの楽章に描いた作品です。
第1楽章 放浪 ホ短調を主調とするなかに、日本民謡風の音階の茫洋とした味わいを織りこんで、夢多き青春時代の回想。第2楽章 逡巡(じゅんじゅん) 短音階から変形したジプシー音階を用いて、誘惑や迷いと戦いながら人生行路の指針を決めかねた苦悩の時代を表現。第3楽章 新しい門出 和声短音階で歌いあげる快活な希望の歌。