演奏会ニュース - 正絃社

名古屋市文化振興事業団主催 伝統芸能まつり 「芸どこだでね! 尾張の賑わい」

3月1日、日本特殊陶業市民会館(旧名古屋市民会館)で開催の表記公演では、尾張万歳、大正琴、小唄、相撲甚句、端唄、説教源氏節、和太鼓など日本の伝統芸能が大集合、希少な伝統芸もご披露されました。 
 正絃社の出演は、「茶音頭」で地歌舞(山村楽乃)との共演、山村楽乃先生はじめ門下生の地歌舞と正絃社40名の壮観な演奏による「御茶紀行」。今回のために振付けられた「御茶紀行」では、「禅寺坊さん眠気払い・・・」「信楽タヌキ、近江茶処ぶんぶく茶釜でタヌキぶくぶく・・・」「緑茶、玄米、肌美人」などの歌詞にあわせて、楽しい所作で和やかな舞台。 
 なお「御茶紀行」地歌舞との共演は、10月2日、愛知芸術文化センターで開催される「アジア文化芸術祭~スリランカ民族舞踊・日本のメロディ」で再演の予定。 
 写真は音楽プラザでのリハーサル風景

「茶音頭」のリハーサル
「茶音頭」のリハーサル

「御茶紀行」のリハーサル
「御茶紀行」のリハーサル

 

水野箏曲学院全国コンサートin大阪

 1月25日、大阪のいずみホールでは、全国の水野利彦ファンが集まる「水野箏曲学院全国コンサート」。新作続々の水野利彦氏に野村倫子、尺八ゲストの田辺頌山、坂田梁山、山本玉山各氏に加え、今回は野村峰山、野村祐子が特別ゲストとして「胡笳の歌」を演奏。各地区代表者の合同による「乾坤歌」をフィナーレに盛会に終演。全員での打ち上げも、さらに盛況の会でした。 
 写真はパイプオルガンを背景にしたオープンステージでリハーサル

「胡笳の歌」のリハーサル
「胡笳の歌」のリハーサル

「乾坤歌」のリハーサル
「乾坤歌」のリハーサル

 

滋賀県邦楽・邦舞実演専門家養成所 第二期生修了公演

養成所第1~3期生とともに
養成所第1~3期生とともに

1月18日(土)、滋賀県立文化産業交流会館小劇場で、滋賀県文化振興事業団による次世代創造発信事業「邦楽・邦舞専門実演家養成所」の第二・三期生の修了&成果発表会が 開催されました。友情出演として、滋賀県邦楽・邦舞専門集団「しゅはり」花形団員に登録された第一期生が「二つの個性」を力演、全員での「無意味な序曲」は五線譜で演奏。スタッフに恵まれ、設備も整えられた環境で、素晴らしい舞台になりました。   
 伝統芸能の専門家育成事業は全国でも稀な機関。今年の長栄座公演は11月8・9日に予定され、第四期生募集のオーディションは6月頃とのことです。ぜひ、多くの方に応募していただき、邦楽発展に繋がりますようにと願っています。 
 詳しくは滋賀県文化振興事業団ホームページをご覧ください。

 

邦楽さろんコンサート ~永廣孝山リサイタル~

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昨年12月、西宮甲子園口の「なかにし楽器店」で開催された、邦楽さろんコンサート「永廣孝山リサイタル」では、野村祐子・倫子を賛助出演に「わだつみ」「花二題」「流星」などを演奏。好評で2回公演となりました。同日昼、豊中市のケーブルテレビにも出演、PRもしていただきました。 
 邦楽さろんコンサートシリーズ、今年の企画で、5月24日(土)午後3時から「野村祐子~箏とおしゃべりタイム」では「みだれ」「瀬音」などに加えて、新作の「御茶紀行」を予定。ご来聴、お待ちしています。 
 写真は豊中駅前のケーブルテレビスタジオにて尺八の永廣孝山さん、太田道嶺(十七絃)さんとともに

やっとかめ文化祭

11月1日(金)、名古屋能楽堂での「古典の日・邦楽名古屋舞台~古典をいだき、古典に抱かれて」はじめ、栄オアシス、万松寺、徳川園、金山駅特設舞台などで “やっとかめ文化祭”の「まちなかご披露」が開催され、家元、補佐、幹人ほか正絃社合奏団の楽しい演奏に、多くの観客から拍手が送られました。『芸どころ名古屋』を盛り上げるこのイベントは、文化庁による事業での一環で来年も開催されるとのこと、ぜひまたお楽しみに。

「まちなかご披露」金山駅ステージで講談師・古池鱗林さんと
「まちなかご披露」金山駅ステージで
講談師・古池鱗林さんと

万松寺の「まちなかご披露」
万松寺の「まちなかご披露」

 

富山清琴地歌箏曲演奏会

12月12日(木)、電気文化会館ザ・コンサートホールでは、人間国宝の富山清琴先生による「地歌箏曲演奏会」。名古屋では初めての開催で、ご子息・富山清仁氏と親子の息のあった演奏、野村峰山の尺八が加わった三曲合奏に、客席は息を呑むような静けさ。「三吉」「都忘れ」「笹の露」「濶寛一休」に聴き入りました。

お江戸寄席小屋

司会の古池鱗林さんと大道芸の皆さん
司会の古池鱗林さんと
大道芸の皆さん
お江戸寄席小屋のステージ
お江戸寄席小屋のステージ

8月7日(木)、金山総合駅ビルの「明日なる広場」では、『お江戸寄席小屋』なるステージが作られ、炎天下にもかかわらず1日3回、獅子舞、江戸独楽、ドジョウ掬い、ガマの油売りなどの大道芸の間に正絃社合奏団の爽やかな箏曲合奏が目を惹きました。  とりわけ、家元と野崎緑大師範による「兎と亀」は、大受けで拍手喝采。多くの方に楽しんでいただきました。

「舞の会」に家元出演

山村流名取の山村楽乃さんによる、第三回「舞の会」が6月15日、名古屋能楽堂にて開かれ、地方(舞踊の伴奏者)に家元が出演。地歌舞特別出演の山村流六世・山村若家元の「松の寿」の地方を務めました。能楽堂といえば、昨年の野村峰山「竹の響き」コンサートの幽玄な響きがまだ耳に残る品格ある会場。足裁きも粛々とした舞姿に、地歌、長唄の名作の数々を堪能する一日でした。

胡弓の名手・高橋翠秋先生
胡弓の名手・高橋翠秋先生

高橋先生と三絃・菊央雄司先生を囲んで
高橋先生と
三絃・菊央雄司先生を囲んで

民謡と端唄「尾八会」にて合奏団活躍

真夏なみの暑さの続く名古屋では、5月26日、民謡と端唄「尾八会」(日本特殊陶業市民会館=旧名・名古屋市民会館)に家元と正絃社合奏団が出演。「稗搗節」「十三夜」「白鷺」などを民謡三味線と箏の賑やかな合奏。歌自慢の曲が続くなか、箏と三味線の華やかな舞台に、客席が沸きました。

尾八会出演、市民会館楽屋にて合奏団美女?勢ぞろい
尾八会出演、市民会館
楽屋にて合奏団美女?勢ぞろい

東京・目黒教室から

哲子補佐指導による、東京・目黒教室では新年早々、1月5日に麻布区民センターホールにて「新年合奏会」を開催。尺八演奏者も多く加わり、編成の大きな合奏曲をじっくりと合奏する楽しい一日でした。

新年を合奏で過ごす平和な一日に感謝して一同集合
新年を合奏で過ごす平和な一日に感謝して一同集合

名古屋三曲連盟定期演奏会

恒例の名古屋三曲連盟定期演奏会では、2月16日、家元新作「幻想曲千鳥」、翌17日には水野利彦作曲「赤光の輪舞」を演奏。昨夏、幹部会昼神温泉合宿での、楽しい研修の成果を発表する機会となりました。 また、家元、倫子補佐、野村峰云(幹人)による特別演奏「胡笳の歌」に、感動の声が寄せられました。

 

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華やかな合奏の「幻想曲千鳥」

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色鮮やかに赤いドレスで「赤光の輪舞」

 

関西作曲家協会作品発表会

「幻想曲千鳥」出演者一同

「幻想曲千鳥」出演者一同

昨年12月1日、大阪・朝日生命ホールでは、恒例の関西作曲家協会作品発表会。この協会は、主に関西地域在住の邦楽作曲家数名によって昭和38年発足、昭和48年より初代家元野村正峰も加入、昭和63年には現家元も加入。大阪市内のホールをベースにした作品発表会は、今回で34回目を迎えた。 
若手に人気のある菊重精峰氏、峰山会で取り上げた「阿修羅」作曲者の中村洋一氏はじめ、13名の現役邦楽作曲家が、毎回、作品を発表している。 
今回の発表会の人気作品は、野村祐子新作「幻想曲 千鳥」の初演。尺八演奏には田辺頌山氏の応援を受け、野村祐子、倫子ほか関西方面の正絃社会員の熱演を披露し、好評を得た。来年もお楽しみに。

大阪正絃社(西川良子社中)演奏会

前列中央・西川良子さんを囲んで
前列中央・西川良子さんを
囲んで

11月25日、大阪ヴィアーレホールでは、西川良子社中一門が家元、哲子補佐を迎えて「月の船」「春景八章」「みちのく譚詩曲」「富士の国」などを演奏。客席はのんびりと箏の音に浸る一日を過ごす人々で、

都山流尺八 愛知県支部定期演奏会

昨年10月7日開催された演奏会では、正絃社幹部会員有志による「華舞歳々」、ジュニア曲「そよ風のように」に小~高校生が出演。大太鼓の音とともに開幕した「華舞歳々」の迫力ある演奏が好評を得ました。他社中との合同のジュニア曲は、少ない合奏練習にもかかわらず、勢いのある演奏で無事終わり、集客率を高めました。

郷土が生んだ名作曲家 吉澤検校 雅の世界~現代に響く古典の調べ~

昨年10月13日、名古屋市文化振興事業団と名古屋三曲連盟の共催による、第8回「地元名古屋の優秀舞台公演」(第1~7回は演劇、舞踊など邦楽以外のジャンルの公演)を、名古屋市青少年文化センターアートピアホールで開催。 
名古屋三曲連盟は、昭和48年、当時名古屋邦楽界の主力であった「名古屋邦楽協会」(戦後に長唄、小唄など三味線分野が主流となって発足)から、三曲部門が独立して結成。連盟の発足に際して、初代家元野村正峰の尽力も大きく、発足以後も正絃社で大いに協力して連盟の発展に貢献。 
箏曲の名作と言えば、そのひとつに誰もが名を挙げる「千鳥の曲」の作曲者・吉澤検校。幕末、箏曲のほか、平曲、国学、雅楽など幅広く学を修め、名古屋(佐屋町出身)から京都へ登って、三絃主導の三曲合奏から離れた箏曲作品を世に生み出し、「芸どころ名古屋」を高めた活躍。その吉澤検校の遺徳を称え、名作のなかより、「千鳥の曲」「春の曲」「山桜」「花の縁」「捨扇」、現代に継承される新編曲として菊重精峰編曲の「千鳥幻想」の6曲を、名古屋三曲連盟会員の合同で演奏。 
また、NHKの古典芸能番組で名を知られる葛西聖司アナウンサーの名司会により、伝統芸能の世界を分かりやすく解説、演奏曲の理解が深まりました。 
このような内容の深い演奏会が、次に企画される折には、もっと多くの皆さまに、ぜひ、ご鑑賞いただきたいものです。

「春の曲」
「春の曲」

「花の縁」
「花の縁」

「千鳥幻想」
「千鳥幻想」

扶桑町ふれあい芸術劇場

10月21日、愛知県扶桑町民会館で開催されたコンサートでは、家元、倫子補佐はじめ幹部会有志により、、「編曲春の海」「月に寄せる日本の歌」など6曲を演奏。体験コーナーでは、当日参加の観客が演奏に挑戦、初舞台の感激を味わっていました。これをきっかけに、お箏を習いたいという人を期待。

出演者一堂勢揃い
出演者一堂勢揃い

平成の芝居小屋「長栄座」錦秋公演

変わりゆくもの 変わらざるもの 
~人の心と情景~平家残照 
昨年11月3日、滋賀県立文化産業交流会館イベントホール内の特設舞台では、伝統と創造シリーズⅢとして表題の公演が開催。今年の大河ドラマに因んだプログラムで、平家物語よりの題材での創作長唄「君立ち川」「横笛」、常磐津では滋賀県在住の人間国宝・常磐津一巴太夫氏による「近江八景」。 
そして、家元指導による邦楽養成所研究生の現代邦楽、箏と女声合唱による「十のうた~梁塵秘抄より」(藤井凡大作曲)、長唄と箏の共演「新・平家物語~序曲」(杵屋正邦作曲)を上演。質の高い演奏力で、積み重ねた練習を発揮。 
次回は三月の陽春公演です。ぜひ、お見逃しなく。

出演の長栄座養成所研究生とともに
出演の長栄座養成所研究生とともに

 

~竹の響き~峰山会演奏会

昨年11月17日(土)、名古屋能楽堂にて開催された、峰山会~竹の響き~演奏会は、一風変わった企画。 
まず、開演前には、能の研究家・飯塚恵理人氏と野村峰山のプレトークで、能や能楽堂でのルールの説明を面白く対談のなかで紹介。 
能で用いられる「五番立て」というプログラムで最初の曲は、尺八に鳴物を加えた「朱竹三番叟」。 
神々しい合奏の「阿修羅」、力強い十七絃とコントラバスと尺八で、男ばかりの演奏者による「サムライ」。対しては、箏も尺八も女性ばかりの出演の「出雲の阿国」。 
〝きまぐれ〟を意味する大曲「カプリッチオ」は、会主野村峰山の尺八。最終曲は、野村幹人・櫻井咲山二人の若手奏者と箏の若手による「迦樓羅」。 
たっぷりと聞き応えのある曲が並び、しかも曲間には、橋掛かり(舞台への廊下)で、ユニークに展開される音楽狂言は、サービス満点の内容。尺八音楽の変幻を堪能するプログラムで、客席は演奏に釘付けで聞き入っていました。

飯塚恵里人氏と野村峰山のプレトーク
飯塚恵里人氏と野村峰山のプレトーク
鳴物入りで尺八勢揃いの「朱竹三番叟」
鳴物入りで尺八勢揃いの「朱竹三番叟」
「サムライ」
「サムライ」
「出雲の阿国」
「出雲の阿国」
「カプリッチオ」
「カプリッチオ」
「迦樓羅」出演を終えて
「迦樓羅」出演を終えて
音楽狂言1「虚無僧とOLの出会い」
音楽狂言1「虚無僧とOLの出会い」
「虚無僧と怪しいもの」
「虚無僧と怪しいもの」
「鉄道員と虚無僧」
「鉄道員と虚無僧」
「白虚無僧と黒虚無僧」
「白虚無僧と黒虚無僧」

大阪正絃社(西川良子社中)演奏会

前列中央・西川良子さんを囲んで
前列中央・西川良子さんを
囲んで

11月25日、大阪ヴィアーレホールでは、西川良子社中一門が家元、哲子補佐を迎えて「月の船」「春景八章」「みちのく譚詩曲」「富士の国」などを演奏。客席はのんびりと箏の音に浸る一日を過ごす人々で、

関西作曲家協会作品発表会

「幻想曲千鳥」出演者一同
「幻想曲千鳥」
出演者一同

昨年12月1日、大阪・朝日生命ホールでは、恒例の関西作曲家協会作品発表会。この協会は、主に関西地域在住の邦楽作曲家数名によって昭和38年発足、昭和48年より初代家元野村正峰も加入、昭和63年には現家元も加入。大阪市内のホールをベースにした作品発表会は、今回で34回目を迎えた。 
若手に人気のある菊重精峰氏、峰山会で取り上げた「阿修羅」作曲者の中村洋一氏はじめ、13名の現役邦楽作曲家が、毎回、作品を発表している。 
今回の発表会の人気作品は、野村祐子新作「幻想曲 千鳥」の初演。尺八演奏には田辺頌山氏の応援を受け、野村祐子、倫子ほか関西方面の正絃社会員の熱演を披露し、好評を得た。来年もお楽しみに。

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