受賞おめでとうございますVol.1~うたまくら341号より - 正絃社

受賞おめでとうございますVol.1~うたまくら341号より

受賞おめでとうございます

令和4年度名古屋市芸術賞【芸術特別栄誉賞】

 令和5年2月7日、名古屋市公館にて名古屋市芸術賞授賞式が行われ、左記のとおり芸術特別栄誉賞を受賞しました。

野村峰山(伝統芸能・尺八)

 名古屋市では、音楽・演劇・舞踊・美術・文芸等の芸術領域の優れた創造活動を顕彰するために、本市の芸術文化の振興に特に顕著な功績があった方に名古屋市長から名古屋市芸術賞(名古屋市芸術特賞及び名古屋市芸術奨励賞)を授与しています。
「芸術特別栄誉賞」については、野村峰山氏が令和4年10月に本市において初となる重要無形文化財保持者(人間国宝)として認定されたことに伴い、これまでの活動も含めた本市の文化振興への貢献を讃え、特別に顕彰する必要があると認められるため、授与するものです。

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記念の楯を手に河村市長とともに

(受賞者の概要)
 高校在学中の18歳より尺八演奏家の道を目指す。平成7(1995)年に「野村峰山リサイタルの成果」で文化庁芸術祭賞、平成27(2015)年には「野村峰山尺八独奏会」にて文化庁芸術祭レコード部門優秀賞を、令和2(2020)年に「初代中尾都山の軌跡~音楽的思想~」シリーズコンサートにて芸術選奨文部科学大臣賞を受賞するなど伝統的な尺八の演奏技法を高度に体現する演奏家として卓越した技量を示す。
 本拠地名古屋では尺八の特性や音楽性、音色を土台にその真髄と楽器の可能性を追求しながら「竹の響き」シリーズコンサートや宗次ホールコンサート、和洋共演のコンサートなどを開催。さらには世界尺八フェスティバルにて招待演奏やワークショップを行うなど斯界の普及と発展に寄与している。
 また、都山流尺八楽会の竹琳軒大師範の称号をもち、大学講師として後進の指導及び育成にも尽力し、令和4(2022)年には名古屋初となる重要無形文化財保持者各個認定(人間国宝)の指定を受けた。こうした長年にわたる芸術創造活動と後進の育成は当地域の文化芸術の振興に顕著な役割を果たしており、その功績は多大である。(名古屋市HPより)
 

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令和4年度(第77回)文化庁芸術祭賞(レコード部門)大賞

人間国宝・野村峰山 初代中尾都山~都山流 尺八楽の軌跡~

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授賞式(2月15日)

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受賞CDとトロフィー

(受賞理由)
明治4年の普化宗廃止後、混沌とした尺八界で頭角を現し大流派を確立した初世中尾都山。
彼の本曲全曲のCD化と音楽的な分析をも試みた意欲的な解説および数種の楽譜校合を経た五線譜は、都山流本曲の全貌を明らかにし、その伝承のみならず、西洋音楽の導入によってダイナミックに変動した日本近代音楽史の研究に大いに資するものである。

◎文化庁芸術祭とは
文化庁芸術祭は、広く一般に優れた芸術の鑑賞の機会を提供するとともに、芸術の創造とその発展を図り、もって我が国の芸術文化の振興に資することを目的として昭和21年以来毎年秋に開催される芸術の祭典です。
文化庁芸術祭の形態は、芸術祭の期間中に企画委員会が企画し、芸術団体等に制作を依頼して行う主催公演、芸術祭の期間中に開催される優れた活動実績を持つ芸術家等が行う公演等のうちから、芸術祭にふさわしい内容と認めるものを執行委員会が委嘱する協賛公演、さらに、芸術祭に参加を希望する公演(演劇、音楽、舞踊、大衆芸能の4部門)や作品(テレビ・ドラマ、テレビ・ドキュメンタリー、ラジオ、レコードの4部門)のうちから執行委員会が芸術祭にふさわしいものとして参加を認めた参加公演および参加作品があります。
参加公演・参加作品については、それぞれの部門で公演・作品内容を競い合い、成果に応じて文部科学大臣賞(芸術祭大賞、芸術祭優秀賞、芸術祭放送個人賞、芸術祭新人賞)が贈られます。
なお、参加公演・参加作品の募集および贈賞については、今年度(令和4年度)で終了とします。
来年度(令和5年度)以降は、優れた芸術文化活動を行う個人を顕彰する制度をより充実させる方向で検討して参ります。
(文化庁HPより)

 

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