各地の活躍 Vol.3 ~うたまくら341号より
各地の活躍
野村峰山 重要無形文化財保持者(人間国宝)
認定記念コンサート
1月27日、宗次ホールでは、人間国宝認定記念のコンサートが開催され、オーナーの宗次徳二さん、河村たかし市長もご来場、満席の盛況となりました。
前半のプログラムでは、流祖中尾都山作の本曲「慷月調」、野村峰山作曲「ラスコーの壁画」、どちらも処女作という共通項からの選曲。箏との合奏では、野村祐子初期の作品の「みなかみ詩情」を野村祐子・鈴川悦代の助演で演奏。日本歌曲より「浜辺の歌」「芭蕉布」「椰子の実」「早春賦」「この道」を箏・十七絃の伴奏による尺八メドレーで演奏しました。
アンコールは乗りもよく
河村市長、宗次オーナーとともに
後半プログラムでは女性だけの5人の尺八グループ「バンブーフルートオーケストラ」の演奏に続き、野村峰山との共演で山本邦山作曲「扇」、アンコールには「情熱大陸」。演奏者それぞれ6~7本の尺八を使い分ける高度なテクニックに感嘆のため息。
尺八の音色の魅力をたっぷりと味わう舞台に拍手が止まらないコンサートでした。
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滋賀県邦楽実演家養成事業受講生&専門集団しゅはり演奏会
2月12日、滋賀県米原市まなびあいステーションホールでは、今年度の滋賀県邦楽実演家養成事業の演奏会が開催されました。
養成事業には正絃社会員からも参加しており、今回は地歌「鉄輪」(藤尾勾当作曲)、現代曲「脆性ノスタルジア」(冷水乃栄流作曲)、「花筏」(沢井忠夫作曲)などに出演。
夏には「長栄座公演」への出演が予定されており、今年の同企画が楽しみです。
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現代邦楽作曲家連盟作品発表会
2月20日、紀尾井ホールでの「現代邦楽作曲家連盟作品発表会」(会長:今藤政太郎、理事長:富山清琴)にては家元新作「パンドラ」を発表。
ギリシャ神話に登場する「パンドラ」とは、災いをもたらす憎しみ・嫉妬などの感情を封印した箱を開けた女性の名前で「パンドラの箱」とは開けてはならないものの代名詞。
第1箏 野村祐子
第2箏 上田麻里名
第3箏 後藤亜也
十七絃 榎 阿礼
三絃 野村哲子
尺八 野村幹人
(パンドラのあらすじ)
パンドラは、人類に災いをもたらすためにオリンパスの神々によって作られた女性である。オリンパスの神々は、女のすべき仕事の能力や男を苦悩させる魅力、あらゆる贈り物をパンドラに与え、最後に彼女に決して開けてはならない箱を持たせて人間界へ送った。
美しいパンドラを見たエピメテウスは「ゼウスからの贈り物は受け取るな」
という忠告にもかかわらず彼女と結婚した。そしてある日、パンドラは好奇心に負けて箱を開けた。箱に封じ込められていた様々な災いが飛び出していった。
パンドラが慌てて蓋を閉めた中に残ったのは希望だった。
舞台リハーサル
陽気な出演者
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野村峰山と竹の新撰組
2月26日、紀尾井ホールにては野村峰山が音楽監督を務める「竹の新撰組」(代表・吉越瑛山)のコンサートが盛会に終了。若手尺八家たちの今後のますますの活躍が期待されるコンサートでした。
出演
野村峰山
「竹の新撰組」
大迫晴山 櫻井咲山 瀧北榮山 友常毘山
中島孔山 野村云山 萩原朔山 吉越瑛山
プログラム
1都山流本曲 岩清水(初代中尾都山作曲)
2対話五題~日本の尺八のために(諸井誠作曲)
3アキ~二つの尺八のための(廣瀬量平作曲)
4尺八三重奏曲「鼎」(松本雅夫作曲)
5尺八コンチェルト 津軽風土記(改編)
(野村峰山作曲)
「鼎」
「津軽風土記」
- 2023.04.30