お便りより ~うたまくら342号より - 正絃社

お便りより ~うたまくら342号より

お便りより


「春の宴コンサート」に参加して  山 崎 三 枝 子

 3月19日、宮城県白石市古典芸能伝承の館「碧水園」能楽堂で開催された、東北正絃社「春のコンサート」、「人間国宝 野村峰山と竹の新撰組 尺八ミニライブ」に参加させていただきました。
 前日の18日は思いも寄らない春の雪でしたが、当日の19日は前日の雪が嘘のような快晴で、美しい蔵王連峰が迎えてくれました。
 18日はリハーサルが行われ、夜は「野村峰山師重要無形文化財保持者認定記念祝賀会」が催されました。祝賀会では、野村祐子新曲「パンドラ」の演奏から始まり、感激!!
 祝賀会は和やかで楽しい雰囲気の中、進められました。
 19日はいよいよ本番。私は初めての参加で緊張しながら「八重垣」の演奏に臨みました。先生方に指導いただき励まされながら練習してきた事を思い起こし また、出番前には 祐子先生に「笑顔よ」と、口角を上げる仕草で励ましていただき何とか演奏できました。
 コンサートは8グループで8曲、一曲一曲に込められた背景や思いを 祐子先生の楽しく素敵な解説に、曲への思いが一層深まりました。
 午後の部の尺八ミニライブは7曲、峰山先生のゆったりとした解説と演出。箏と尺八の優しい音色に魅了され、夢のようなひとときでした。

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響きわたる音色

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楽しい解説

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しんと聴き入る観客

 また、伝統文化を次世代へつないでいくために育てていらっしゃる若い方たちの演奏も、力強く感じました。中でも野村正峰作曲「旅路」は以前のうたまくらで、作曲の思い出として作品が完成するまでの背景が掲載されており、それと重ね合わせながら拝聴いたしました。
 今回、この素晴らしいご用意くださった皆様に心から感謝申し上げます。
 本当にありがとうございました。
(喜多方市 渡部惠子門下・助教)

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喜多方の皆さん

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『総合芸術・芸能祭』に出演して   森 由紀美

 5月21日(日)に名東文化小劇場にて行われた第28回名東区文化協会 総合芸術・芸能祭に出演しました。
 名東区文化協会会員による文化・芸能の祭典ということで、いろいろなジャンルの演目があるため、出演者も老若男女、楽屋も大きなレクリエーション室を全員で使用するので、賑やかでアットホームな雰囲気でした。

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賑やかな楽屋

 箏曲だけでなく日本舞踊、コーラス、チアダンスなど様々な演目のなか、我々の出番はなんとトップバッター。そんな大役で演奏させていただいた曲は「令和福寿楽」です。曲中では一部独奏を演奏させていただき、緊張しながらものびのびと弾くことができました。演奏を終えると観客の皆様から温かい拍手をいただき、自然と笑顔がこぼれていました。幕開けに相応しい一曲になったように思えました。

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プログラム1番の「令和福寿楽」

 出番が終わりほっと一息つきながら、素晴らしい会に参加できてよかったこと、やっぱり舞台で演奏するのは楽しい、という喜びの思いでいっぱいになりました。私の感じた「楽しい」という気持ちが、一人でも多くの方に伝わるような演奏を心がけていきたいと思いました。
 また素晴らしい演奏会に参加できるように日々の練習やお稽古を励んでいきたいです。
(名古屋市・野崎緑門下・准師範)

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