各地の活躍 Vol.3 ~うたまくら343号より
人間国宝 野村峰山と竹の新撰組
尺八ライブコンサート
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重陽の節句の9月9日、川越町・川越町教育委員会の主催で、野村峰山と竹の新撰組ライブコンサートが川越町あいあいホール(三重県)にて行われました。このあいあいホールは町営の会場ですが、客席の天井には豪華なシャンデリアが輝き、たいへん音響に優れたホールです。
野村峰山の出身地・川越町への里帰り公演とあって、町長さんへの訪問や毎日新聞に大きく取り上げられるなど話題になりましたが、町が主催する公演は希少でたいへん名誉なことです。
八代亜紀さんと微笑ましく並ぶ野村峰山のポスター
毎日新聞の取材記事
さて当日、前半のプログラムでは格調高い選曲で、野村峰山の都山流本曲「慷月調」独奏、新撰組の「津軽風土記」(野村峰山作曲)、杵屋正邦作曲の名作「風動」が演奏され、客席からは尺八の音色の奥深さにため息が。かと思うと虚無僧の登場にビックリ。サプライズのプログラムに客席の満足度はアップしていました。
虚無僧に扮した友常毘山さん(右)と吉越瑛山さん
後半のプログラムでは洋装でガラリと雰囲気が変わり、楽しいパフォーマンスの竹の新撰組ミッションVol1「おもちゃの兵隊」などのメドレー(野村峰山編曲)。客席は拍手と笑いでどよめきました。
野村峰山の軽妙なトークにも惹きこまれて
シャンデリアも豪華な客席
フィナーレ曲「竹の群像」(山本邦山作曲)では、独奏・野村峰山と新撰組の迫力ある演奏に、満場の喝采が鳴りやまずホールに響き渡りました。
圧巻の「竹の群像」
一般的な尺八の演奏会では、地歌箏曲の合奏曲が中心というイメージですが、これを覆す尺八のみでのコンサートに、驚かされた観客も多いのでは? 今後ますますの活躍が期待される新撰組コンサートでした。
- 2023.11.05