【312号】うたまくら ごあいさつ - 正絃社

【312号】うたまくら ごあいさつ

2016年 新たな目標を持って

二代家元 野村祐子

 新年の抱負を述べるにあたり、まずは昨年を振り返ってみますと、正絃社最大の行事の創立五十周年記念「春の公演」の夢のような二日間の公演。これに続いて各地での会員の方々も、活発な一年間だったように感じます。
 都山流滋賀県支部、奈良県三曲協会などでの私の新作講習会では、たいへん多くのご参加をいただき満員御礼、笑顔満願!
 新作楽譜は、「きらめく湖から」「夢キラリ」「天女の舞」。新年には「愛の祈りの調べ」を発刊、CD新刊もようやく発売です。

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宗次ホール・鈴木政吉ヴァイオリンコンサートにて

 

 未刊ですが、滋賀県長栄座では「近江羽衣抄」「滋賀の地酒祝い歌」の演奏が好評を博して嬉しい舞台でした。
  特別出演の大きな舞台をいただいた岡山三曲協会、高松・川井恍山先生師籍55年記念演奏会などでは、古典から現代曲まで幅広く演奏させていただきましたが、このほか、民謡や端唄との共演、「地歌舞の会」では三絃地歌の勉強をさせていただき、鈴木政吉ヴァイオリンとのコンサートでは、通常ではありえないアクシデントも乗り越えました。ハワイ旅行では、小学校やお寺、病院でのコンサートとワークショップに観光も楽しく、充実した内容に大満足。また今年も行きたいと密かに狙っていますので、演奏旅行ご希望の方はお知らせくださいね!
 また、文化行政に熱心な名古屋市による、「やっとかめ文化祭」では、街角での演奏に幹部有志が活躍し、その勢いを借りて全日本プロレスのリング上での箏演奏も経験。印象に残る様々な舞台に恵まれた一年間でした。

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全日本プロレスのリングでオープニング演奏 

 

 このような貴重な機会も、常日頃からの多くの皆様のご支援のおかげと感謝し、お力添えに心より、厚く御礼申し上げます。
 今年も新年早々より、大阪・帝国ホテルチャペルでの「永廣孝山ニューイヤーコンサート」を手始めに、豊千会五十周年記念演奏会(高松)、現代邦楽作曲家連盟作品発表会(東京)、滋賀県邦楽邦舞専門家養成所「修了公演」、名古屋三曲連盟定期演奏会、徳島三曲協会定期演奏会、大田区三曲連盟新作講習会など、力の入る演奏の機会に恵まれております。
 10月の正絃社合奏団創立30周年記念コンサート(あいちトリエンナーレ参加)、11月には国民文化祭あいち2016「邦楽の祭典」、12月にはセントラル愛知交響楽団との「曽根崎心中」共演(日本舞踊、能なども共演)と、大きな行事が決まっており、ますます皆様のご協力をいただきたくお願いいたします。
 野村ふぁみりーの面々も、東京通いが増えて多忙の野村峰山、東京から東北へと身軽に活躍する哲子や、水野利彦氏を支えて広く飛び回る倫子に加えて、幹人も尺八に三絃に箏にとレパートリーが少しずつ増え、守山教室を守る母・秀子の仕事もなかなか減りません。
 学校関係での邦楽授業も年々増加しており、直ぐには邦楽の人口増加とはならないまでも、邦楽に少しでも興味を持つ方々が増えれば嬉しく、気長に指導していきたいものです。
 昨年にも増してのイベント続き、皆様におかれましても、どうか、お身体を大切に、新しい一年をお過ごしくださるよう、お祈り申し上げます。

 

  謹賀新年  

  正絃社二代家元   野村祐子
   家元補佐     野村秀子
     同      野村哲子
     同      野村倫子
  都山流尺八峰山会  野村峰山
  正絃社幹部会本部   役員一同
  正絃社幹部会関東支部 役員一同
  正絃社幹部会東北支部 役員一同
  正絃社事務局     職員一同

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

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