【334号】うたまくら 音楽は心の栄養 - 正絃社

【334号】うたまくら 音楽は心の栄養

音楽は心の栄養      野村祐子

 コロナ感染再拡大で再度の緊急事態宣言の最中ではありましたが、5月には、昨年から延期の公演がいくつか開催され、舞台で演奏することができました。演奏の喜びに、音楽の素晴らしさを実感しました。
 舞踊・ピアノ・笛などとのコラボレーションによる「源氏絵巻を舞う~美神降臨」(5月1・2日名古屋市北文化小劇場企画)、「箏・三絃・尺八 正絃社 春の宴コンサート」(5月15・16日刈谷市総合文化センターアイリス小ホール)、「日洋舞の饗宴―元禄花見踊」(5月22日名古屋市昭和文化小劇場)、日本舞踊「五條園美師籍45周年―珠園会」(5月23日御園座)をご紹介していますのでご覧くださいませ。

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「美神降臨」(北文化小劇場) *クリックで拡大


・コンサートの感染対策
 どの行事においても、会場側あるいは主催者側から出演当日、全員の体温測定、消毒、マスク着用、また県外出演者は事前のコロナ検査で陰性を確かめるなどの感染防止。観客も体温測定、消毒など同様の対策で、これが現在の当たり前になりました。皆がルールを守る日本人の几帳面さは素晴らしいと思います。

・願いは平常な生活
 ワクチン接種の始まりには予約が殺到しましたが、コロナ感染を防ぐため一日も早く接種を受け、平常な生活に戻りたい気持ちを、誰もが持っているからこその事態です。
マスクや消毒なしで、お稽古や発表の場を楽しめる、平穏無事な毎日になることを祈っております。

・小曲集新刊いよいよ完成!
 野村正峰著「箏曲小曲集№1」は、1968年(昭和43年)発刊以来、流派を越えた箏曲界のベストセラーで、箏曲入門者が必ず通る入門書です。
 この編纂に際しては、父・野村正峰が母・秀子のアイデアも入れて、古今東西の親しみやすい歌を幅広く取り入れました。今なお楽しく学べる入門書です。楽譜版下が完成したある日のエピソードには、タクシーの中に、その大事な版下の風呂敷包みを置き忘れて青くなったことがあったとか。(幸い忘れ物に気付いたタクシー運転手が届けてくれて事なきを得ました。)
 昭和の好景気、お稽古ブームの期にあって、「箏曲小曲集№1」は全国的に飛ぶように売れました。さらに独習者のための説明書があったら、との発案で丁寧な解説を入れた「箏曲小曲集№1練習のポイント」を昭和50年に発刊、指導者の虎の巻として重宝されています。

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「箏曲小曲集№1」と「№1練習のポイント」

 その後の要望に応えて、父は童謡唱歌を中心とした小曲集シリーズを№4まで発刊しましたが、その後の続編は途絶えていました。
 歌は世につれ世は歌につれ・・・、と、時代の変化に歌の流行も川の流れのごとくの時代、平成19年からは、新しい曲を取り入れた続編№5に着手し、平成24年には№10までが完成しました。

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小曲集№5~10


 10冊という区切りに、このシリーズはもう終わりと考えていましたが、昨年からのコロナ禍による自粛期間中、ステイホームの楽しみにしていただけるよう何かできないかと、倫子の発案で再び続編に着手し、このたびようやく一挙、3冊の発刊となりました。
 惜しまれる名歌唱歌に加えて「鬼滅の刃」「「パプリカ」「糸」「マリーゴールド」など人気のポップスやアニメソングを集めました。
 箏曲を学ぶ多くの皆様に手軽に楽しんでいただきながら、高度な演奏法の基礎となるよう手法を配慮し、手法の説明も載せています。

これまでの小曲集同様に、
1、幅広い年代層に親しまれている歌を選曲
2、同音、同調子の二部合奏
3、調絃は主に乃木調子と音階調絃
4、合奏を楽しめる伴奏付

 以上の点から幅広い曲を集めて、初心者でも気軽に弾けるよう編曲にあたりました。
細かいメロディの原曲は難しい曲になりますが、難易度に関わらず挑戦して、上達を目指してください。
 なお、歌いながら弾く場合には、声の音域に合わせて基準高度を変えられるよう、転換表も掲載していますのでお試しください。

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新刊小曲集№11~13

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