【315号】うたまくら 各地からのお便り
コンクール
7月22日、福山市リーデンローズホールで開催された、第34回全国小・中学生箏曲コンクールにて、三木千鶴門下の中村彩音さんが入賞されました。
【小学生・個人の部】
金賞 中村彩音さん(静岡県三島市)
なお、今回はコンクール終了後、コンクールの前実行委員長であられた、故・小川賢三氏(昨年5月逝去)を偲ぶ追善演奏会が特別に開催されました。故人を偲び、「胡笳の歌」(野村祐子・吉崎克彦・野村峰山)、「挽歌」(砂崎知子)、「残月」(米川敏子・深海さとみ・野村峰山)が演奏されました。
第34回全国小中学生箏曲コンクールにて
三島市立向山小学校六年
中村彩音
私は、今年の夏、リーデンローズホールでの第34回全国小中学生箏曲コンクールに出場しました。
箏を始めたきっかけは、保育園のときに園の先生が弾いた箏の音色の美しさにひかれ、私もやってみたいと思ったからです。三木先生の教室に通い始め、それからは新しい曲をやるのが楽しく、どんどんいろいろなひきかたをおそわるのにわくわくしました。
五年生の時に、先生からコンクールをすすめられたのが始まりで、去年も挑戦しました。しかし本選で賞はのがしてしまいました。それがくやしくて、今年も挑戦しました。
今年の曲は、一年前から練習を始め、コンクールの二か月ほど前からは、毎日練習をみてもらい、先生から一音一音をていねいにひくように、と注意されましたがなかなか上手くできませんでした。大変だったけど、上手く弾けたときは先生にほめられてうれしかったです。
今年も予選のあと、審査員の先生から「押さえ」をしっかりするように、アドバイスをもらいホテルで練習しました。
本選のとき、とてもきんちょうしていましたが、舞台うらで先生に、
「おちついていつも通りひきなさい。」
と、言われて集中して演奏することができました。終わったら先生が、
「とてもよかった。」
と言ってくれて、私は体の力がぬけてすごく楽になりました。
結果が発表されるときは、先生と
「しょうれい賞がほしいね」
と、はなしていました。しかし、なかなか名前が呼ばれず、今年もだめかなってあきらめていたら、最後の金賞の発表で自分の名前が呼ばれて、とてもびっくり。あきらめずにがんばってよかったと思いました。
帰りの新幹線の中で、だんだんよろこびがこみあげてきました。両親やお兄ちゃんもよろこんでくれてすごくうれしかったです。
先生や応えんしてくれた仲間のみんなにも、かんしゃしています。これからも一生けんめい練習して、将来は箏の演奏家になるのが夢です。
これからもよろしくおねがいします。
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各地からのお便り
ハワイよりお箏チームの皆さんへ
《ワークショプ&コンサート㏌ハワイ》から早くもひと月過ぎましたが、皆様お元気でいらっしゃいますか? その節は大変お世話になり、またいろいろなお土産も戴き有難うございました。 皆様のお陰で無事に妙法寺、クアキニ病院での演奏を終えることができ、遅ればせながら 厚く御礼申し上げます。
お箏のセットアップ、調絃、その他、きびきびと動いてくださり、さすが野村先生ご門下の精鋭チーム、素晴らしい演奏もさること乍ら、チームワークの良さにも感動しました。
本当に楽しい3日間でした!
この一ヶ月、演奏を聴きに来て下さった方々からたくさんの嬉しい感想を頂いています。
「月に寄せる日本のうた」、「愛と祈りの調べ」、「夢はマーチにのって」など、皆さん馴染みの曲で、お箏チームの演奏は大変好評でした。
「お箏で、それ程、素晴らしい演奏ができるとは、大変驚いた。」
という声を、たくさん聞いています。 ローカルの尺八演奏家の先生も、自身のニュースレターにコンサートのことを載せてくれましたし、 地元ローカル新聞にも取り上げられました。
先日、クアキニ病院コンサートの担当者、スゼッタさんにお会いした際、
「患者さん達が、皆、楽しそうに手拍子を打ったり、口ずさんだりしてくれて、本当に嬉しかったです。また、ぜひ、皆さんに 来て頂きたいです。くれぐれも宜しくお伝え下さい。」
と言付かりました。
もし、また、いらしていただけたら、大掛かりな演奏会でなくても、ミニコンサート、野村先生作曲の講習会など、開いて頂けたら嬉しいです。 名古屋での正絃社の皆様の演奏会も聴きに行けたら良いな〜、と夢見てます。
皆様の益々のご活躍をお祈り致しております。
PS 今回参加されなかった栗山さん、長江さん、鷲さんへ、どうぞ宜しくお伝え下さいませ。 (ハワイよりM・Aさん)
※5月のハワイ旅行の1カ月後に届いたお便りを、掲載させていただきました。
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川瀬由里箏・三味線教室発表会
6月19日、瑞穂市総合センター2Fあじさいホールにて、教室の発表会を行いました。普段、別々の教室のかたも一堂に会する機会で親睦を深めることができました。
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香住正絃社より
7月2日、兵庫県香住文化会館3Fホールにて「箏曲香住正絃社 ゆかた会」を開催しました。何度でも喜ばれるオリジナル曲の「日本のわらべ唄」「絵日傘に寄せて」「みちのくの旅」「白い渚」「海きらら」や、カリブ海の島国で考案された打楽器のスティールパンと箏の共演での「さんぽ」「見上げてごらん夜の星を」などを演奏しました。多くのお客様が来場くださり、「皆さん上手に演奏できたネ!」と、とても喜んでくださいました。出演者も、この会に向けて練習したことが実を結び、ほっとしております。これからも少しずつ積み重ねていきたいと思います。
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グループMADOKAより
グループMADOKA(藤谷美里社中)では、7月24日、地元(天白区)のカグヤミュージックスペース(カグヤ楽器店B1F)にて、ライブコンサートを開催。現代邦楽から古典まで、幅広いプログラムに挑戦しました。小さな活動ですが、「継続は力なり」と思っています。
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リレートークに出演
岐阜市芸術文化協会による市民文化講座では、9月11日、ハートフルスクエアG音楽スタジオにてリレートークが開催され、岐阜市で活躍の「箏きらら」主宰・栗山美智子大師範が講師を担当。「和楽器をもっと身近に」をテーマに、古事記、万葉集、古今集、源氏物語などに登場する箏を題材にした野村正峰作品の紹介、今も昔も変わらぬ人の心情や自然をうつした日本の音楽の素晴らしさを話されました。
邦楽は特別なものではなく日常に聞こえるものでありたいとの思いを込めた演奏も入れて、好評のリレートークとなりました。
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日吉章吾さんより
このたび初めてのリサイタルを10月18日、トッパンホール(東京都文京区)開催することとなりました。図らずも文化庁芸術祭参加公演のご承認を頂き、より一層、身の引き締まるおもいでございます。応援し、支えてくださっている皆様方への感謝の念を忘れることなく、力を尽くして参りたいと存じます。
(静岡県函南町・三木千鶴門下)
- 2016.11.05
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